頂いたお礼にお返しを。というのはあるとして、若かりし頃でもそれほど昔のことでなくても、受けた恩を返す先が、気付けば減ったなと思いまして。
物を貰ってそのお礼、恩義を仕事の成果で。というのは除き、折に触れて上司や先輩、取引先でお世話になった人から、ご馳走になったり奢ってもらったりの諸々は、後輩、部下、次世代に同じようなことをして返すのでしょうけれど、その相手も機会も減りました。
いまや全員出社すると席がねえんです。在宅中心なので、オフィスの座席は初めから間引いているか、フリーアドレス。そうなると、メンバーは関東近郷でなくても良いでしょってんで、国内は北海道から沖縄、海外だったりするんです。部下と言えば部下と言えなくもないですが、会ったこともない上にプライベートのことも話したことがないので、感覚的には外注のような感じです。管理者以外は接点がない。
飲みにケーションとかいらねぇよなんて若い時分には思っていましたが、薄給でいる身分でも「ここまで上がればこんなことも出来るのか」なんて思ったなと思うと、そういう場も必要だよな、なんて思います。自己満足なのかも知らんけれども。
親戚も似たようなもので「きみんとこの両親にはよくしてもらったから」といって何かしようにも、子供がいない。恩を受けた親戚も大方が亡くなって、その縁も薄い。
親から受けた恩は介護である程度。愚痴ばかりですが。
人と人の繋がりが薄くなったとしょぼくれたことは言いたくないものの、恩返し的なことで捉えると、うまく言えないですが自分の財産は減ったなと感じます。縁も作れずさもしいもんです。
暗中模索(自分画伯)