私の小学生の頃はいまと違い、習い事は運動関係が優先の風潮でした。
従いまして剣道のレギュラー定着後はほぼ毎日剣道をして、ほぼ毎週末試合をやっておりました。
団体戦では副将を任され、私への指示は「負けるな」の一言。
私はそれを「勝たなくても良い」と解釈し、如何に一本取るかよりも、引き分けるにはどうするかを常々考えておりました。
そんなこんなで勝ちに行かないスタイルなら、そこそこ自信があります。
まあ汚い剣道が身に付いたということですな。
稽古納は内部紅白戦
今年最後の稽古の締めくくりは内部紅白戦です。
子供は低学年からスタートし、一般は段位ごとで対戦相手が決まります。
私は三段なので、対戦相手が若手になるのは想像に難くありません。
こちらはリバ剣で三段ですが、若い方々はそれなりに継続しての三段ですからね。速さとキレが違います。
対戦相手になったら嫌だなと思う方と対戦するんですよね。こういうのは。
まあ若手の方相手と言うのは、誰であろうと勝てる気はしません。
内部なんだから勝ち負けにこだわらずと言う気持ちもあれば、経験者として、また中年オヤジとしてアッサリ負けたくないと言う気持ちもあります。
はてどうしたものか。
ちょっと思う所があり、アッサリ負けない方針に決めます。
引き分けにしたのは良い物の…
結果、引き分けに持ち込みました。
内容はとても誉められたものでは無いですが、それなりの収穫はありました。
『まずまず』だったところ
- 相手を良く見た
- 容易に挑発に乗らない
- 無駄に攻め込まない
- 面の時は合わせて相面
- 相手が嫌がることは出来る
相手を見ると言うのはむしろ稽古では出来てないことなので、むしろ出来るじゃんと拍子抜けするくらいでした。
相手の面に対してもタイミングを取って、その場で面も打てたという事実だけは良い事にします。
『ダメ』だったところ
- 機会や起こりを捉えていない
- 防御になってない
- 真直ぐ下がる
- 持久力が落ちた
引き分けに持ち込む姿勢なので、打突の機会を捉える意識は希薄です。
こちらから攻めて脅威を与えると言うのも、意識的にはありませんでした。
また詰められた際に二度ほど真直ぐに下がってしまったのも行けません。
これは若手に合わせて動いていた結果、体力が切れて考えるのが面倒になっていたからです。たまたま攻め込まれなかっただけのことでした。
思った以上に持久力がありませんな。
総括
相手を良く見た結果、機会を捉えなければただ見てるだけですし、総じてこのままではイカンです。
この先、四段と進めば若手の方と対峙する機会も増えます。
若手に合わせてドタバタしていたら、双方共に落ちるでしょう。
せめて相手が受かるくらい、何かを引き出してあげる気構えでいたいものです。落ちたくはありませんが。
良く見て・捉えて・無駄な動きをしない
応じ技が云々より、この三つなのかな…なんて思います。
その後は咄嗟の反応でもしっかり打てる面…
これ、四段まで間に合いますかね?来年(22年)の秋頃なんです。
「ふふふ…貴様の動きは見通しよ」
「何を言ってやんだい。ただやりづらいだけじゃねぇか」(自分画伯)
試合後、若手君からは「ものすごくやりづらかった」と言われました。
フフン。お褒めの言葉、ありがとよ。
こちとら場数が違うぜ。
なんて、得意になってちゃいけませんね。
やりづらくちゃ双方共に稽古になりませんし。