祖父の代から建つ実家の家屋は、一度建替えられてから約60年、増築、部分改築を経ていまに至ります。当時は普通でも、いまでは無駄に広い庭は、普通の家が1軒、某ハウスメーカーであれば3軒は建てるだろう広さがあります。私の家もその一角に、改築した建物がちんまりとあります。なぜちんまりかは後述です。
近隣の住居が入れ替わり、新築ラッシュが続きました。工事の大きな振動が、古い家屋に何か影響があるかと思いましたが、修繕が必要になることもなく過ぎました。古い建造物は丈夫ですね。
めでたし、めでたし。ではなく、影響があったのは地下にある水道管です。公道側を含めて5度破裂しました。公道側については市が補修し、その工事の振動で我が家側が破裂する…なんてこともあり、我が家で3度の破裂です。公道側の工事の影響と思われる破裂については、サービスで即時対応、それ以外は自己負担。
こうなったら建替えます?と思うのですが、問題は土地です。
実家含めた土地は国の借地。
私がここで居を構えるとなったときに、土地の一角にあるちんまりした家屋を潰して新築を建てるつもりでいました。が、その時にローンの申し込みが通らなかったのです。なぜなら国の借地だから。借地に対してどうかするには地主の許可が必要ですが、国の土地の地主は個人では無いので、許可が取れないという理屈です。誰も判が押せない。当時は借地であることも、それが国の土地であることも知りませんでした。教えろよ、両親。
そうなると土地を購入するか、現金一括でリフォームするかの二択で、当時は現金一括リフォームを選択しました。出せる範囲であっても一応、内装はそれなりです。しかし実家を含めて土台が古いので、影響は前述の通り。
現金一括リフォームを選択した当時、細かいことは忘れましたが、祖父から始まりその当時に至るまで、借地のままにしていたのは何かしらの理由があったわけで、であるならばそのままにしておこうとも思いましたし、権利は父にありますし、等などと子細から逃げたのもあるのかも知れません。それが十数年前。
さて、時が流れて父は亡くなり、隣は同年代だし持ち家だからと油断していたら、予想外に隣が引っ越し、周りを見れば近隣は同じように老朽化した家屋がポツポツ。それぞれの家主も後期高齢。どこもそこを継ぐような方はいません。となると、いずれはその土地は売りに出されるはず。その後の新築ラッシュが始まれば、いよいよここは安全ではないでしょう。
借地をどうにかせねば。
購入する(国の土地は相場より価格は安い)しかないか。他になんかうまい方法ないもんかな…と思って検索するも、そもそも例が少ない。
大手の不動産会社に相談するか。
上手い方法はないものか(自分画伯)
タイトルに「その1」なんて付けたけど、完結するのかな。なんて思う。