引き続き 8月5日(土)
10時頃
ホテルを予約し、出来るだけ早めにチェックインしたい旨を告げる。上司と協議した結果、部屋に入れずともロビーで待たせてもらうことに決め、タクシーを手配する。上司のスマホに、世話になっている方が送ってくれると連絡があったが、猛烈な風雨のために申し出を断った。
タクシーは容易に捕まらないだろうと思っていたが、あっさりと連絡がつく。慌てて準備をして部屋をあとにする。外は猛烈な雨と風。本当に台風は弱まっているのか?
停電情報を確かめてみると、次のホテルの地区が停電表示になっていた。一抹の不安を抱く。一体、どこまで悩まされるのか。
12時頃
ホテルの名前からして想像はしていたが、昭和の影が色濃く残る味わい深いホテル。古い分、色々とサービスが手厚い。フロントで話を聞くと停電は瞬間的に起こっただけで、すぐに復旧したとのことだった。天井の一部が剥がれ落ちている。停電は関係なかったとはいえ、被害は想像以上だ。
14時過ぎ
結局、世話になったいる方が、ホテルに来てくれて買い出しに連れて行ってくれる。サンエーというスーパー(というか、イトーヨーカドーやSEIYUみたいなもの)が、商品を揃えて15時に開店するとのこと。
開店直後に店に入ったが、人が多すぎることも大混乱になることもなく、円滑に買い物を済ませる。地元の土日と混雑具合は変わらない。食料も通り一遍そろっていた。停電の影響で違うのだろうか?午前中までいた界隈とはだいぶ違う。
16時過ぎ
お湯が出る。光がある。
温かい…といってもカップラーメンだが、さておいても温かい食べ物がある。僅か五日半だったが、停電等々に無縁の身にはだいぶ堪えた。
そう言えば土曜日は競馬だった。有難いことにBSが映る。皆藤愛子がやけに眩しく見える。surfaceを立ち上げて、グリーンチャンネルをぼんやり眺める。
19時頃
ホテルのコインランドリーを利用する。そこにいた老婦人は、自宅が停電でここに避難してきたそうだ。沖縄電力に問い合わせをしても、ちっとも要領を得ずに喧嘩ばかりしていると笑っていた。喧嘩をしないだけ、こっちの方が気楽だ。
23時
風が唸っている。雨の音は聞こえない。別世界のようだ。ここはどこだっけ。
8月6日(日)
7時半
朝食バイキングなるものが1000円だというので、上司と利用する。まあ、贅沢は言えないよね。という内容。卵には水滴がびっしり付いていて、サルモネラ菌の不安がよぎるが、食べる。そして問題ない。ここでも麩チャンプルーがある。またもや麩チャンプルー。食べる。何だか沖縄料理は麩チャンプルーしか食べてないような気がする。
相変わらず風雨が強い。樹がもがれる勢い。実際、道路脇は折れた樹が転がっているのを見た。ホテルの共有部分は雨が吹き込んでいる所もある。
16時
久しぶりに競馬をやって過ごす。勝てない。気分転換に下に降りると、偶然、上司に会う。雨がやんでいるから近くのスーパーに行ったとのこと。特に入用は無いものの、様子見ついでに行く。外に出ると猛烈な風。歩けないくらい。こんな中、上司はよく歩けたなと感心する。引き返そうか迷ったが、他にも歩いている人をみたことで勇気を得て、突き進む。建物の影を出ると幾らか風が弱くなった。ビル風の影響もあったようだ。
スーパー(ここでもサンエー)は、食料は豊富だった。人も大混雑というほどでもない。お土産になりそうなお菓子が豊富だったので、ここで購入しておく。土産屋で買うよりはお得かもしれない。
23時
気付くと風の強さも弱まってきているようだ。そうかここは沖縄か。
昨日までとは状況が激変し、一気に気が抜けて逆に疲労が出る。精神的に楽になったが、体がとても疲れていた。
沖縄料理ではないけれど、限定品ということで。
お湯が出る。光がある。音楽がある。