人生何でも二刀流!

恥もせずに25年振りに剣道復帰。中年のボテ腹抱えてヨタヨタランニング。下手な競馬。痩せない言い訳ダイエット。いまさら自分の性格を持て余し、適応障害になるやら癌になるやら。自分に甘くとことんぬるい、人生に行き迷う私とあなたのブログです。

【介護】老害/敬老

姑は気楽な人で。戦前生まれながら家業が和菓子屋であったため生活には困らず、また末っ子であったため、少々世間知らずのお嬢様育ちだったんだろうという気配があります。世間知らずといっても当時といまはだいぶ違うでしょうから、その程度は分かりません。しかし呑気であることは間違いありません。

 

さて、舅が心臓血管の大病をしてから、我が家は介護生活です。

舅がいよいよ酸素ボンベが必要との段になり、一時的に入院措置となりました。退院して酸素ボンベを入れるように自宅を整えるか、酸素供給のある施設に移るかの段になった際、姑は泣きながら「お父さん、おうちに帰ろうね」と言いました。それは良いんです。心情的にはそうでしょう。

しかし、舅が家に帰ること、即ち妻が通うことに繋がります。姑は長年の肥満が祟って足腰が弱く、リハビリに通ってはいるものの痩せる意識がないので、自宅では動きません。内臓は元気でありながら、動かない。その分、妻が動きます。舅と姑の仲が良いかというとそれほどでもありません。この段に至って互いに喧嘩もします。泣いて「帰ってきてほしい」といった言葉はどこいった?

 

 

 

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舅は戦中を生き抜き、下町育ちのメーカー工場勤務の人で、それなりの昭和の親父です。一般的に頑固です。

舅には入浴くらいは介護サービスの施設に行ってはどうかと提案しましたが、断固拒否。私の息子の名前を出し、息子に手伝ってもらうという始末。舅のことは私が高校生の頃から知っているので、施設の利用を頑なに拒否するだろうことはわかっていましたが、息子の名前を出すとまでは思いませんでした。

 

舅も姑も、介護の経験はありません。そもそも、彼らの世代の親は平均寿命が80歳時代。介護期間はいまと比べれば短期間と言えます。舅、姑の通院、買い物、介助、時には料理、それらを妻(時おり息子と娘と私)が担います。

彼らは介護の経験はありませんが、『親の面倒は子が看るもの』という意識が刷り込まれているため、世間で『介護離職』『ヤングケアラー』と騒がれていても、当人たちのことと認識できない。まったく呑気なものです。

 

 

そんな風に愚痴ったものの…

いちど、息子を連れて、舅の入浴を息子に手伝ってもらいました。手伝ったといっても舅はプライドが高く、どうにか自分で動こうとしていたので、それほど大変なことはありません。

さほど手を借りずに入浴できたことが舅を勇気づけたのか、その日に天丼が食べたいから買って来てくれというではありませんか。

 

病院からは退院時に『全ての食べ物にはとろみを付けてくれ(水分も例外なし)』と言われており、その日まではお粥とゼリーしか食べていません。天丼なんて食べられるのか!?なんて思いましたが、無理ならやめれば良いしと思って買ってくると、ゆっくりながらも問題なく自分自身で食べること。

 

退院時はいかにも病人の弱り切った老人の様相でしたが、顔つきに生気が出て、雰囲気も変わりました。

こうなると、やはり嬉しくなるものです。本人から前向きな言葉も出ます。気分が良くなれば、周りも自然と気分が良くなります。空気が軽い。景色が明るい。

私の祖母も事情があり、3年ほど我が家で介護をしていましたが、祖母は100歳という年齢もあり相応に弱っていったために、この経験はありません。

そうか、こういう経験があれば介護の辛さなんて…というほど、私も妻も聖人君子ではありませんので、愚痴の毎日ではありますが。

 

やはり敬老か…

やはり老人に対してはそれ相応に敬って大切にして、気楽に生きて貰った方が良いんだろうな、なんてことも思います。

病院、介護施設が彼らを大切に扱うことが、彼らにとって逆方向に向いていないだろうか?介護制度の充実も必要とはいえ、それよりも年金を厚くして、生きる意味を追求してもらった方が良いのではなかろうか?

自由気ままで困らせますが、彼らが我々の頃はもっと世間は自由で野蛮でした。いまほどどの年代もお金には困らず、先はそれとなく約束もされていました。過去を生きて現在の高齢者になって、いきなり梯子を外されてはね、と思わなくもありません。先々は同じように生きづらくなるんでしょうから、この先も大半は老害です。明日は我が身。

 

年金は上がるどころか下がりますし、老人も働けないと暮らせませんし、中年は将来が不安で若い世代は今日をどう生きるか。

まとまりませんが、介護職の方は凄いということです。

(自分画伯)

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