「個人宅にある樹齢50年の桜の木が、近隣の苦情により伐採されることになる」なんて話を聞きました。長く近隣住民や、保育園等々の散歩コースとして親しまれてきたそうです。しかし、近隣住居は新旧交代が始まり、役所には新しい住人から、散る花弁が困る等々の苦情が連日あったそうです。風情も何もありゃしねえと思います。しかし、それぞれの家に庭があれば舞う花弁も地べたにとどまり、そこそこ色も添えるかもしれませんが、いまの家には庭なんてないでしょう。アスファルトの上、玄関前、ベランダ等に還る場もなく吹き溜まりになってしまった花弁を、見苦しく迷惑に思うのも詮無いでしょうな。
さて、実家の庭にあるカボスの木に、鳩が巣を作り始めました。ちょいちょい来て経過を観察するのも面白い…なんて思いもしましたが、母は迷わず除去。鳩が何の菌を持ってるか分かりませんし、洗濯物を干せなくなるし、カボスも採れなくなる。近所迷惑になるかもしれません。雛が生まれて何かあったときに、勝手に巣を撤去すると鳥獣保護法に違反する可能性がありますしね。私も近所に住んでいるため、他人事でもいられません。桜の木の伐採の話と、まったく関係のないことでもないように思います。
とまあ、桜の木の伐採も、鳩の巣の除去も、人間様ですな。桜の木一本、鳩一羽と共存するのも難しい。コロナが流行ってしばらく、ウイルスも人間と同じようなもので云々と言っていた方、いませんでしたっけ。地球を宿主として人間はそこに巣食うウイルスだ…的な。いないか。気のせいか。どなたかのブログだったかも知れません。失念してしまってすみません。そんな話があったかないかはさておいて、地球からしてみれば我々も厄介なもんでしょう。環境に優しい何かをうみだすにしても、環境破壊に繋がりはするでしょうし、どこかと競争すれば諍いあうし。誰かが意地になれば自然保護どころではなくなるし。いっそのこと、このまま進化をやめて、のぺっと融和に過ごせば良いじゃんとか極端なことも思いますが、研究職、技術職の人が困りますな。いまから全人類が自給自足なんてわけにはいきますまい。
ってなことを思い、なんだかんだと鬱々と過ごし、来し方行く末をぐちぐちぶちぶちとやっていたら、連れ合いから「すっかりオッサンになったね。前みたいなバカで笑える話はどこ行った?」なんて言われる始末。ホントいやぁね、オジサンって。
孤独に夜道を歩くようになってしまうのです(自分画伯)
『バカの壁』でも読み直そうかな。そうだ、それが良い。