ついに私の地区の四五段審査も延期となりました。
準備してきた方々の心中いかばかりか。
ホッとしてガッカリと言うやるせ無い気持ちであったり、燃える魂であったり…
仕切り直しも大変かと。
仕切りと言えば、大相撲は無観客で実施中で、
中継が中々…シュールと言って良いのか、ちょっと味わえない感じになっています。
相撲は祖父が大好きで、小さいときには自然と半強制で観ていました。
『こんなもんの何処が楽しいのやら』と思っていましたが、
ある日、行司に注目するようになってから、俄然楽しくなりした。
あの動的世界の中で、行司と行司が纏う空気は別世界を感じさせ、惹かれます。
仕切りももちろん、掛け声も独特な感じでなお良しです。
一つ一つの所作が美しいと、場が締まりますね。
剣道でも、礼や蹲踞、立ち上がりの初動、納めまで、普段から凛々しく美しく、しっかり意識しようと思います。
無観客の中継ですが、観客がいないならか、
いつもの中継とは違うアングルで撮っているようで、工夫がされているようです。
気のせいかもしれませんが、照強の塩まきも一味違う感じがしました。
もっとも、あの塩まきには賛否両論あるようで、森本毅郎氏は反対だそうです。
私はその辺りは良く分からずで…
かつて琴勇気が時間前に「ホゥ!」と一声上げていたのですが、
それがダメになった途端、不遇が続いているような気がします。
行司については、勝負が決まった時に「勝負あり」と言うのを、初めて聞きました。
無観客で確かに盛り上がりに欠けますが、不謹慎ながら滅多に見れない機会なので、
見れるときには十分楽しみたいと思います。
この状況でも開催した事に賛否はあるとは思いますが、開催してくれて感謝です。
相撲は神事なので、力士、行司、呼び出し他、
関係諸々の方々には体調に気を付けていただき、無事に千秋楽を迎えてもらい、
是非邪気払いをして貰いたいなと。少々欲張りですが。
ところで『蹲踞』ですが、知らない方も多いんだなと初めて知りました。
若い人は知らない人もいるとは思いますが、
私の職場の先輩(50手前)が「蹲踞?何です、それ」と言ってきたので、
仰天しました。
昭和生まれは少なくとも、相撲中継の洗礼を受けるものと思っていましたが、
私の偏見でした。
昭和世代も幅広いですね。