人生何でも二刀流!

恥もせずに25年振りに剣道復帰。中年のボテ腹抱えてヨタヨタランニング。下手な競馬。痩せない言い訳ダイエット。いまさら自分の性格を持て余し、適応障害になるやら癌になるやら。自分に甘くとことんぬるい、人生に行き迷う私とあなたのブログです。

【剣道】横綱の相撲から残心について思う

白鵬関が引退しましたな。
横綱として相撲界を盛り立てたのは間違いないでしょう。
硬軟織り交ぜた土俵運びは、素人ながらに見事だなと感じました。
しかし、あの強烈なかち上げを喰らってなおも横綱に土を付け、引退を決意させた力士が出なかったのは残念です。勝ち逃げされましたな。

 

取り口や言動については横綱の品格が無いと言われましたが、横綱の品格と言うのは外国出身の力士には難しいのかなと乱暴にも思います。
かち上げが最も目立ちますが、私はだめ押しも多い印象があります。
相手力士が土俵を割るのが明確な所を、確実に土俵の外に追いやる行為ですが、勝負であり気合も乗っていることですから手加減も出来ますまい。 気迫の籠った相撲を見せたとするか、横綱の品格を落としたとするか。

 

力士の最高位は大関なので、負け続けても降格が無い横綱は、如何に横綱らしくあるかという禅問答を体現するより無いと思うんです。勝つだけが横綱では無いと言う感覚は『勝つだけが剣道ではない』に似ているように思うので、これは説明する方も難しければ、理解する方も難しいでしょう。
この辺り、横綱照ノ富士の今後はどうか。

 

 

 

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ところで、剣道には「残心」があります。
ここのところ剣道中毒先生のメルマガでも取り上げられたので改めて考えていたのですが、剣道の残心の対極にあるのが横綱のだめ押しなんじゃなかろうかと思いまして。

私は「残心」については未だに謎多きものとして捉えており、雑に言ってしまえば打突後の「決めポーズ」くらいの感覚でいました。
もう少し大人にした考えで「攻めの姿勢を切らさない」「隙を与えない」と言う理解です。

 

この意識は自分が主体の意識になりますが、相手に対して「相手に引導を渡す」意識を与えるのも残心なのではと。

「これ以上は無用」という気迫で迫り、相手に「もはやこれまで」と潔く負けを認めさせるような。
言うなれば「お前はもう死んでいる」とでも言いましょうか。

 

相撲に残心はありませんが、やはりだめ押しは品位を落とします。

だめ押しには『止めを刺さない情け』がなく『負けを認める美学』がありません。
私個人の感じたことなので、剣道の残心には『情けと美学』があるのだ!などと大それたことは言えませんが、この意識を持つことで打ち切る姿勢も持てるかも知れない。
自分に期待です。

 

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お前はもう死んでいる…みたいな気迫(自分画伯)

 

 

試合だと打突後に抜けないまま相手に体を押し付けた状態で、ぐいぐい押して旗が上がることは珍しくありませんが、あの場合の残心はどこにあるんだろうといつも思います。気持ちを示せば良いのでしょうか。

私が「決めポーズ」と解釈していたのも、この『ドーン、グイグイ』があるからです。
私が小学生、中学生の頃は一本とされなかったように思うので、イマイチ加減が分からない。
子供に教えて良いのかどうか?高校生以上は良いのでしょうか。
剣道とはかくも謎が多きもの也。

 

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