【やや注意】
今回、軽く下ネタ入ります。
一切受け付けない方は自衛願います。
手術に向けて、私の懸案事項は二点。
・術前の下剤
・患部の剃毛
全身麻酔であることは告げられていたので、体内を空っぽにすることは想像が付きます。
が、重要なのは『その方法』です。
あるブログでは「浣腸」だったとありました。
恐るべし。
私は未だかつて浣腸の経験がありません。
未知なる境遇を想像するに、得も言われぬ不安が拡がります。
方法もさることながら、何やらもう、なんだかなぁ…
医療はどんどんと進歩しているのに、幾ら時を経ても進化も進歩もしないものが、世の中まだまだあるものです。
進化も進歩も無い二点目は、そう!
最大の懸案事項の『剃毛』
患部は下半身です。
頭髪のように薄くなることはありません。
これの処理をどうするか?
一番良いのは『前日に自宅で自分でやる』ことです。
が…何故か躊躇われました。
「剃毛してこい」とは言われてません。
それで剃毛して行くと言うのが、何と言うか…
事前準備の手際の良さと言うのが、初デートの日に無駄に気合いを入れて準備万端にしているさま…のように感じて、どうにも滑稽な感じと恥ずかしさが拭えません。
自分で局部にカミソリを当てるのも、いささか不安でもあります。
手が滑ろうものなら…ガクブル (;゚Д゚)
恐ろしい!
まずは手術前日の「剃毛」です。
看護師さんから「済ませたか」を聞かれます。
…なんだ、頑張ってやってくれば良かった。
と、余計な想像で勝手にジタバタした自分を恥じます。
やってないと回答すると「ではこれで」と渡された新聞紙とバリカン。
バリカン…こんなので良かったとは!
勝手にカミソリと思い込んでいた!
多少、毛が残っていても良いとは思いもしなかった!
あまりに拍子抜けして、どこまで剃るかの確認を忘れました。
一人になりカーテンを閉めて、いざコトを始める決意をします。
少々気恥ずかしさを感じつつ、どうやって剃るか、いかに新聞紙内で済ませるかの作戦を立てます。
バリカンで手軽と言え、長さを整えるスケール兼ガードはありません。
丸刈りで言えば、ノーガードで一気に剃り上げる「一厘刈り」仕様となります。
↑こんな感じですね。
結局は刃が剥き出し。
これはちょっと切っちゃうな…
などと思いつつ、ウイ~ンゾリゾリ…
そこに「失礼しま~す」と担当医の声!
このタイミング…!
あまりに慌てて「ふぇい!」とか変な返事をした上に、バリカンが壮大に毛を噛む。
バリカンを剥ぎ取り、無駄と知りながらズボンを履くと同時に、先生が「開けますよ」とカーテンをさらり。
ちょいまっ・・・こちらの返事を待ちなさいな(笑)
私の下に敷いてある新聞、散らばる毛、中途半端な私の姿に、一瞬、先生が唖然とした表情を浮かべます。
『あ…いま、毛を剃ってまして』私
「あ~そうでしたか(笑)」先生
…すぐに察して(泣)
診察の担当医と執刀医は別のようで、執刀医の先生が私の患部を見ます。
なるほどフムフムとなったところで、一人になって作業再開です。
バリカンのため細部は上手く行かず、ほんの少し小さい傷を作ったものの、自分の全力を出しきってフィニッシュ。
コールで看護師さんに完了を告げると、確認に来たのは男性看護師。
…うん、まあそうですよね。
まあ…良かったですよ。男性で。
何の期待もしていませんから。
恥を偲びつつ、こんなもんでと一気にズボンを降ろすと、「おお…」と少し仰け反る看護師さん。
…全部降ろす必要は無かったようです。
これだけ剃ってあれば問題無いですねと。
全部じゃなくて良かったのかぁ…!
上だけで良いとか、下は必要ないとか、先に言って(泣)
とりあえず大きな山の一つは終わりました。
次に控える山はそう、体内空っぽ作戦の憎い奴。
この段階で何を使うのかは分かりません。
看護師さんから体内空っぽ作戦を説明されます。
決行のために渡された得物は酸化マグネシウムでした。
酸化マグネシウム…
定期健診でバリウムを飲んだ後に渡される錠剤です。
あるいは菊川怜さんのCMでお馴染みの物です。
(今更ながらのミロク情報サービスやハズキルーペでは無いです)
これを二錠だったか四錠だったか…
これは定期健診の度に飲んでいるので慣れてはいるものの、効き目が緩いためこんなんで良いの?と、呆気なさ過ぎて逆に不安に(笑)
食事止めをされているので、空腹感と環境の変化等々で、まんじりともせず夜を過ごし、明けていよいよ手術の日です。
予定より1時間ほど遅れて声がかかりました。
手術着に着替えて看護師さんの案内で手術室に向かいます。
手術室前で執刀医の先生と、手術担当の看護師さん、麻酔師さんから挨拶を受けます。
手術台に寝かされると同時にわらわらと私を囲み、手術の準備開始です。
私には手術に挑むにあたり、一つ試みがありました。
全身麻酔に出来るだけ抗う。
考えた事がある方は、結構いるかと思います。
麻酔吸入のためと思われるマスクを着けられ、看護師さんから本人確認のため、名前と生年月日を聞かれます。
その後は世間話で色々と緊張をほぐそうとしてくれます。
その手は食らいませんよ!
私は麻酔に出来るだけ抗うと決めて…
名前を呼ばれて気付いてみれば、全てが終わっていました。
全身麻酔、恐るべし!
予定外に長くなっちゃったので、次も「手術編2」となります。
下ネタは悪ノリしちゃって。
実際には健康診断時に渡されるピンク色の錠剤でした。