人生何でも二刀流!

恥もせずに25年振りに剣道復帰。中年のボテ腹抱えてヨタヨタランニング。下手な競馬。痩せない言い訳ダイエット。いまさら自分の性格を持て余し、適応障害になるやら癌になるやら。自分に甘くとことんぬるい、人生に行き迷う私とあなたのブログです。

【精巣癌その3】癌のこと(手術編1)

【やや注意】

今回、軽く下ネタ入ります。

一切受け付けない方は自衛願います。

 

 

手術に向けて、私の懸案事項は二点

 

・術前の下剤

・患部の剃毛

 

全身麻酔であることは告げられていたので、体内を空っぽにすることは想像が付きます。

 

が、重要なのは『その方法』です。

 

あるブログでは「浣腸」だったとありました。

恐るべし。

私は未だかつて浣腸の経験がありません。

 

未知なる境遇を想像するに、得も言われぬ不安が拡がります。

方法もさることながら、何やらもう、なんだかなぁ…

医療はどんどんと進歩しているのに、幾ら時を経ても進化も進歩もしないものが、世の中まだまだあるものです。

 

進化も進歩も無い二点目は、そう!

最大の懸案事項の『剃毛』

 

患部は下半身です。

頭髪のように薄くなることはありません。

これの処理をどうするか?

 

一番良いのは『前日に自宅で自分でやる』ことです。

が…何故か躊躇われました。

 

「剃毛してこい」とは言われてません。

それで剃毛して行くと言うのが、何と言うか…

事前準備の手際の良さと言うのが、初デートの日に無駄に気合いを入れて準備万端にしているさま…のように感じて、どうにも滑稽な感じと恥ずかしさが拭えません。

 

自分で局部にカミソリを当てるのも、いささか不安でもあります。

手が滑ろうものなら…ガクブル (;゚Д゚)

 

恐ろしい!

 

まずは手術前日の「剃毛」です。

看護師さんから「済ませたか」を聞かれます。

…なんだ、頑張ってやってくれば良かった。

と、余計な想像で勝手にジタバタした自分を恥じます。

 

やってないと回答すると「ではこれで」と渡された新聞紙とバリカン

バリカン…こんなので良かったとは!

勝手にカミソリと思い込んでいた!

多少、毛が残っていても良いとは思いもしなかった!

 

あまりに拍子抜けして、どこまで剃るかの確認を忘れました。

 

一人になりカーテンを閉めて、いざコトを始める決意をします。

 

少々気恥ずかしさを感じつつ、どうやって剃るか、いかに新聞紙内で済ませるかの作戦を立てます。

 

バリカンで手軽と言え、長さを整えるスケール兼ガードはありません。

丸刈りで言えば、ノーガードで一気に剃り上げる「一厘刈り」仕様となります。

 

 

↑こんな感じですね。

結局は刃が剥き出し。

 

これはちょっと切っちゃうな…

などと思いつつ、ウイ~ンゾリゾリ

 

そこに「失礼しま~す」と担当医の声!

このタイミング…!

 

あまりに慌てて「ふぇい!」とか変な返事をした上に、バリカンが壮大に毛を噛む

 

バリカンを剥ぎ取り、無駄と知りながらズボンを履くと同時に、先生が「開けますよ」とカーテンをさらり。

ちょいまっ・・・こちらの返事を待ちなさいな(笑)

 

私の下に敷いてある新聞、散らばる毛、中途半端な私の姿に、一瞬、先生が唖然とした表情を浮かべます。

 

『あ…いま、毛を剃ってまして』私

「あ~そうでしたか(笑)」先生

…すぐに察して(泣)

 

診察の担当医と執刀医は別のようで、執刀医の先生が私の患部を見ます。

なるほどフムフムとなったところで、一人になって作業再開です。

 

バリカンのため細部は上手く行かず、ほんの少し小さい傷を作ったものの、自分の全力を出しきってフィニッシュ。

 

コールで看護師さんに完了を告げると、確認に来たのは男性看護師

…うん、まあそうですよね。

まあ…良かったですよ。男性で。

何の期待もしていませんから。

 

恥を偲びつつ、こんなもんでと一気にズボンを降ろすと、「おお…」と少し仰け反る看護師さん。

全部降ろす必要は無かったようです。

 

これだけ剃ってあれば問題無いですねと。

全部じゃなくて良かったのかぁ…!

上だけで良いとか、下は必要ないとか、先に言って(泣)

 

とりあえず大きな山の一つは終わりました。

 

次に控える山はそう、体内空っぽ作戦の憎い奴。

この段階で何を使うのかは分かりません。

 

看護師さんから体内空っぽ作戦を説明されます。

決行のために渡された得物は酸化マグネシウムでした。

 

酸化マグネシウム…

定期健診でバリウムを飲んだ後に渡される錠剤です。

あるいは菊川怜さんのCMでお馴染みの物です。

(今更ながらのミロク情報サービスやハズキルーペでは無いです)

 

これを二錠だったか四錠だったか…

これは定期健診の度に飲んでいるので慣れてはいるものの、効き目が緩いためこんなんで良いの?と、呆気なさ過ぎて逆に不安に(笑)

 

 

食事止めをされているので、空腹感と環境の変化等々で、まんじりともせず夜を過ごし、明けていよいよ手術の日です。

 

 

予定より1時間ほど遅れて声がかかりました。

手術着に着替えて看護師さんの案内で手術室に向かいます。

手術室前で執刀医の先生と、手術担当の看護師さん、麻酔師さんから挨拶を受けます。

手術台に寝かされると同時にわらわらと私を囲み、手術の準備開始です。

 

 

私には手術に挑むにあたり、一つ試みがありました。

全身麻酔に出来るだけ抗う。

考えた事がある方は、結構いるかと思います。

 

麻酔吸入のためと思われるマスクを着けられ、看護師さんから本人確認のため、名前と生年月日を聞かれます。

その後は世間話で色々と緊張をほぐそうとしてくれます。

その手は食らいませんよ!

私は麻酔に出来るだけ抗うと決めて

 

 

 

名前を呼ばれて気付いてみれば、全てが終わっていました。

 

全身麻酔、恐るべし!

 

 

予定外に長くなっちゃったので、次も「手術編2」となります。

下ネタは悪ノリしちゃって。

 

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菊川怜さんでお馴染み「酸化マグネシウム」

実際には健康診断時に渡されるピンク色の錠剤でした。 

 

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