人生何でも二刀流!

恥もせずに25年振りに剣道復帰。中年のボテ腹抱えてヨタヨタランニング。下手な競馬。痩せない言い訳ダイエット。いまさら自分の性格を持て余し、適応障害になるやら癌になるやら。自分に甘くとことんぬるい、人生に行き迷う私とあなたのブログです。

「気象遭難」「滑落遭難」から過去の登山を振り返る(その1 槍ヶ岳)

剣道、フェンシングとやって、大学の時は山岳部にいました。

「部」と言っても実態は同好会のような組織です。

 

行ける人はヒマラヤまでをも目指し、そうでない人はハイキングやキャンプ、登る反対に洞窟に潜ると言う幅の広さでした。

私は登山どころかアウトドアも無縁で育ちました。

それで山に魅了されたかと言うとそうでも無く、高山病持ちと言うのも判明したので、在籍中は低山以外に頂上に立ったことがありません。

 

とは言え、登山自体は楽しいと思います。

ランニングや剣道もそうですが、自己への挑戦と未知なる自然へ探求心、ある程度の肉体を酷使することが、意欲に繋がるのかも知れません。

肉体酷使と言ってもドMとかとは違います。

違いますとも。違うんだから。

 

いまのところ、山に登る予定はありませんが、気象遭難と滑落遭難を読み、改めて過去の登山から「あれは運が良かっただけだった」と思うものを挙げようかと言う試みです。

 

 

 

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槍ヶ岳で迷子になりかける

 

一年次の夏休み、槍ヶ岳に登るということで、燕黒岳、大天井岳と経て槍ヶ岳縦走をしました。

三年生の先輩二名を筆頭に、7名のパーティです。

当時、私は「登りは弱いが下りは早い」下山家でした。

夏山&初心者コースと言うのもあり、稜線に出るとパーティの列は間延びし、先頭からしんがりまではそこそこ離れておりました。

ガスは出ていましたが視界は悪くはなく、前方は遠目に先行隊の背中が見えると言った感じです。

 

登りが弱くて下りが早い私は、先行隊には付いていけず、と言って後続隊よりは早いと言う具合で、前後共に離れ始めて気付けば一人で歩いておりました。

先行隊、後続隊共に姿が見えません。

前に追い付くには早く歩けず、後ろを待ってペースが乱れるのも嫌だったので、そのまま単独で歩きました。

 

登山道は道しるべとして石に〇印が付けられていますが、素人目には微妙に真ん中と見えなくもない印もあります。

本来、右に辿る所を左に行ってしまったんですな。

直に足場が悪くなり、稜線と言えど登るはずなのに下り始めていることに気づき、慌てて来た道を引き返し事なきを得ました。

間違った地点に戻ると、後続隊が見えたので心底ホッとしました。

 

この時は「なんかちょっと違うかも」と直ぐに気付き、引き返す元気もあったので大事にはなりませんでしたが、とかく疲労が嵩むと視線が下に集中して周りの状況に気付きません。

引き返すことを思うと気力も萎え、先に進めば何とかなるか?なんて考え始めたり、そうこうしていて体力が奪われたり、酸素が薄くて思考が鈍ったりと、素人登山なんてロクなことになりませんな。

 

その後、独りになることも無く無事に槍ヶ岳の天場に着き、テント設営の後に同級生が豊富に用意して来たビーフジャーキーを、食べて良いと言われたものだからひたすらメリメリ。

皆が頂上アタックしている間、独りだけ頭痛と戦っておりました。

 

山と言うのは登っていると挑戦意欲を掻き立てるのもありますが、非日常の景色への好奇心と長丁場の苦労への代償を求め、満足感への欲求が自然と高まるんでしょう。

『これだけ並んだのにこのラーメンが不味いわけないだろ』みたいな感じでしょうか。
頭痛にやられて山頂をあっさり諦める程度の根性だったのは、あるいは幸いだったのかも知れません。

その程度の根性で山に登ると言うのも、登山愛好家の方に対して失礼だなとは思います。

本を読む前の、ついてこの間まで、槍ヶ岳の件は大したことも無かったと思っていましたが、気付かなかったらどうなっていたか。

疲労で重いザックにバランスを崩したらと思うと、甘く見ていたもんだと反省です。

 

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天狗印のビーフジャーキーと共に槍ヶ岳を望む。だけ。(自分画伯)

 

そんなわけで私の槍ヶ岳登山はビーフジャーキーと頭痛で終わりました。

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