人生何でも二刀流!

恥もせずに25年振りに剣道復帰。中年のボテ腹抱えてヨタヨタランニング。下手な競馬。痩せない言い訳ダイエット。いまさら自分の性格を持て余し、適応障害になるやら癌になるやら。自分に甘くとことんぬるい、人生に行き迷う私とあなたのブログです。

「気象遭難」「滑落遭難」から過去の登山を振り返る(その2 白馬岳)

前回、槍ヶ岳で単独になって道を間違えた経験を載せました。

今度は白馬岳です。

凝りませんな、私は。

と言うか、私が引き起こしたわけでは無いですが、またも登頂出来ませんでした。

槍ヶ岳の翌年、白馬岳はロープウェーもあってお手軽と言うことで、これに参加しました。

 

www.t-sword-s.com

 

 

 

 

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山の食事を手軽にすると、味気なさと寂しさが加速する

 

白馬岳に挑む日に気になっていたのは天候で、台風が近づきつつあることでした。

天気予報を聴きつつ、近づく傾向があったら即撤退ということで登山開始です。

 

私は変わらず頭痛になりましたが、何事も無く予定の天場に到着し、二班に分かれてテントを設営し、腰を落ち着けます。

近くには引率の先生付の高校生の集団。

規模的に部活にしては大人数、一学年としては少人数。何の集団か測りかねます。

 

ラジオで天気予報を聴いた先輩が、台風の直撃と雨は無いとの判断。

翌日は続行と決まり、山で美味しい食事を…

なんてことにはならず、頭痛を抱えたまま味気なくレトルトのカレーだかハヤシだったかをモソモソと。

山の食事は如何にゴミを出さず、水を使わずに完了出来るかだと、個人的に思います。

 

そこで友人から「コッヘルにソースを掛けないで、パウチの方にご飯を入れる」ことを教えられ、これは後始末が簡単だ!なんて思い、嬉々として実行。

ですが、食事にコッヘルも使わないことでアウトドアの雰囲気も無くなり、モソモソ感が増しました。

 

さて、頭痛とモソモソの食事と元気な高校生という登山とは何ぞや?と言う中で就寝です。

夜は満天に輝く星を見て…なんて無いんです。

星って見えないような気がするんですよね。たまたまですかね。綺麗に見えた!という記憶がありません。

 

 

 

テントが山を登って自由を求めて空を飛ぶのだ

 

翌朝、意外にも風が強め。

先輩が稜線に上がって状況を偵察したところ、歩くには問題ないとなりテントの撤収となりました。

 

ここで悪いことに私とは別班のテントが風に煽られ、あれよあれよと言う間に稜線を駆け上り、稜線上でフワリと浮き上がると、そのまま向こう側へF.O.

まさに『さよ~なら~』と言う感じに。

慌てて駆け上るもその姿は無く、まさかのテントを失う事態に。
テントが一つでは泊まる術もなく、敢え無く撤退となりました。

 

 

夏山装備で大雪渓に挑む

 

しかしここでの撤退が問題で、下山ルートに出るには大雪渓を通る必要があります。
言わずもがな全員雪山装備はありません。
更に、私を含めた初心者数名は雪上訓練もしていません。
転げ落ちたらどうなるか。

 

撤退開始からしばらく、大雪渓にたどり着きます。

長さと幅は想像以上で、もちろん人はすれ違えません。

空身ならともかく重いザックを背負っていては、アイゼンが無いと体制を変えることも怖くて出来そうにない有様。

向かいから来たらお願いして下がって貰おうと言うことになり、横断開始です。

途中で立ち止まって後ろから人がぶつかっても危ういので、集中して一気に横断しました。

 

横断後は、そのまま雪の斜面を降りると言う苦行の開始です。

夏と言うこともあり雪面は緩んでいたため、アイゼンが無くても靴の踵を雪に埋めて降りる事は出来ましたが、途中、何度か滑りバランスを崩しました。

 

傾斜が緩んで来たところで頭痛も引いてようやく観光気分。

近くを大岩がゴロンゴロンと転がる様も呑気に眺める始末(もちろん下に人はいません)。

降りてしまうと夏の陽射しが燦々と降り注ぐ、台風とは無縁の天気。

 

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近くにいた引率の先生が生徒に「テント飛ばされるなよ!」と言っていたのは屈辱でした(自分画伯)

 

 

白馬岳の山頂に取り付けなかったのは残念だったと評しながらも、テントが飛ぶほどの突風が吹くなら、高山病持ちの私が稜線上で元気に過ごせるか分かりません。
幸い怪我も無く、最終的にワイワイキャッキャッとなって先輩に怒られましたが、振り返るとこれまた無事で良かったなと。

 

ちょっと冒険気分を味わいたいな

自然を満喫したいな

 

なんて思ったときはコチラのブログにお世話になっております。

syumatsu-yama.net

 

こんなのを見てると「行けるんじゃないか」なんて思う方もいるかと(いないか)思いますが、真似しちゃいけません。

素人にはお勧め出来ない(←懐かしいフレーズ)

 

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