夏を過ぎると秋もそこそこに冬となり、気付けば12月。あらあら。おやおや。
先日、甥夫婦に1年振りに会いまして、奥さんは将来パン屋を開業したいと、実益兼ねてパン屋で働いていると聞きまして。若さとは素晴らしい。季節は冬でも彼らは春。可能性がある。
私は老いる。「後悔が増えて、可能性が減る。」(村上春樹でしたっけ?)
賞与です。頂けるだけ有難いのか、当然の権利なのか、そもそも賞与の始まりっていつよ?みたいなことはさて置いて、賞与。賞与には評価査定が付き物。
いまの事務所に異動となってから、ずっと評価は低いまま。何をやっても低いまま。
事務所の売上も利益率も年々右肩上がりですが、自分の評価は変わらず。
いまの会社に勤めてから気付けば 20年にもなりましたので、低いまま変わらずの理由は何となく分かるんです。何となくでも分かるだけに、このままいまの事務所にいても評価は上がりません。ならば異動です。
異動したとして上がるかどうかは分かりませんが、チャンスはあります。窓際近い中年サラリーマンにも、そのチャンスに挑む権利はあっても良い。
と思っていたのが去年。今年、100時間の残業もあって、いよいよ辞めるか異動だな。と思い、本部の上司に相談しました。異動後の評価は変わらずともチャンスをくれと。
当然「そうか、よし!分かった!」みたいな等々力警部風な返事はありません。イメージ的には鷹揚に構えた紳士が、口髭の端をねじりねじりした感じでの「うむ、そうか」みたいな。
そんな感じなもんで、私も『何がなんでも異動しよう。幸い、自分が抜けても大丈夫な土壌はある』と思い、評価の下地となる「評価管理」なるものをテキトーに設定して、テキトーに自己評価して提出。
んでもって、結果は予想通りの…?あれ?おや?評価が上がってる。
「評価が低いままなので異動を視野に」という相談は、今回が2回目です。1回目は去年の夏に本部の別の上司に訴えました。その時は力の弱い本部の上司です。
今回は力の弱い本部の上司の傘下から外れ、力の強い本部の上司の傘下になりました。その上司に相談したところの、この結果。この社内のパワーバランス。世の中、政治ですな。
と言っても、今日日、社内政治が力を示すことはないので冗談です。実際には、今年は全体的に景気は悪い方でした。そんな中、私の評価が上がったのは、所属している事務所の施策が功を奏したのです。しかしこれも苦肉の策。次はその策は使えません。そこに加えて会社内部の事情を勝手に想像すると、所属している事務所の終わりの始まりかも知れないなと。
なんてことを思ったところで年末です。もうどうでも良いじゃないですか。
年末年始、お仕事の方もいるでしょう。甥もそうです。お疲れ様です。
かつて、私は「なんかこのまま仕事を持ち越して、年を越すと良くないんじゃないか?」と思ってソワソワしていました。こんな時だけ真面目なんです。損な性格ですな。しかし、もう何だかどうでも良いです。
目の前のことをやって、終わらせなくてもまた来年。1カ月後は来年の今日。ただ、それだけです。
どやす…とは?