そうだ!二刀流をやってみよう!
…と思った方、剣道をやっていても二刀流は滅多にお目にかかれませんよね。
どんなもんかとネットで検索すると「二刀流のメリット・デメリット」を目にすることがあるかと思います。
ですが、内容は二刀に寄った書き方に見えて、結果、アンチ二刀みたいな感じに読めませんか?
二刀は卑怯?
- 二刀流は防御が堅い
- 二刀流は竹刀が二本操れる
それ故に「卑怯」なイメージ。
と言うのが「メリット・デメリット論」での多くの見解で、
『防御の硬さ』『竹刀が二本』が「メリット」論となります。
この『卑怯』的な見解を「メリット・デメリット論」では、
以下のデメリットを示して打ち消します。
- 片手で支える竹刀が重い
- 打突が遅い
- 強力な筋肉が必要
これは「やるにはかなりの覚悟が必要」と思わせる上に、結局「やらない方が良い」と読ませるように思います。
経験者の声として『竹刀を片手で扱うのは重い』と言うのも書いてあったり…
本当に??経験者が?
と、ちょっと疑います。
腕力が必要?
- 打突の遅さを補うために腕力が必要
筋力を真っ向から否定はしませんが、
片手打ちは筋力=打突の速さとは限らず、一刀でも早い面を打つのは、腕力だけでは無いはずです。
(藤井あ子先生がゴリマッチョとは考えにくい。)
踏み込み、間合い等も関係する事かと思いますし、二刀では腕力よりも下半身、体のバランスが重要に感じています。
竹刀を振るのは大したことは無いですが、
竹刀に振られないようにするには下半身と体幹だなと。
また、竹刀の振りについては色々手広くやっている団野先生が研究されています。
剣道二刀 二刀の面打ち研究 Nito MEN strike study.
こう言う検証は私も色々試してみたいと思います。
結局、打突で言えば梃の原理と手の内の作用…基本は一刀と変わりは無いと考えます。
二刀流のメリット・デメリットとは、そもそも何なのか?
メリット、デメリットは見た目のイメージを脱却していないな…
と言うのが、実際の感想です。
『二本の竹刀で防御が堅い』に関しても、防御を決め込むと圧倒的に攻め込まれ、成す術もありません。
攻める気迫が無ければ活きて来ないのは、一刀も二刀も同じだと、勇気を持って断言します。
相手を動かし、動いた所を捉えるのは、一刀はもちろん、上段でも二刀流でも同じと橋本先生の言葉です。
【剣道】上段相手なら絶対に勝てる!!橋本桂一先生(七段選手権優勝)に上段勝負をお願いした結果!?|Keiichi Hashimoto(Jodan) vs 5dan / kendo
4分35秒あたりから。
この言葉に勇気が出ます。
雑誌名を忘れてしまいましたが、藤井先生は小刀の扱いについて
『攻めに使うのではなく、相手の意識を向かせる』ために使うと、インタビューにあった記憶があります。
(僅かな記憶ですみません。)
こちらの動画で分かりやすいと思います。
第64回 全日本東西対抗剣道大会 男子の部 13将 藤井良一選手教士八段(山口)対岩切公治選手教士八段(千葉) 1本目
3分45秒あたりから。
小刀さばきが、先生の言葉通りです。
二刀流も剣道であるので、見た目の派手さに比べるとやることは変わりません。
驚くほどに変わりません。
メリットもデメリットも、その見た目に集約されると言えるのでは無いかと考えます。
やってみるまで精神面でのハードルが高いと言うのはありますが、
やってみると『地味だな…』と思うこと間違いなしです。
目指すは『ジェットストリームアタック』
二刀流のデメリットを強いて上げるなら
「二本の竹刀をそれぞれ一刀のように扱うこと」
これかと。
二刀であるが故に左右同時に扱うのが中々の至難です。
ですが、二天一流の基本原則は「一刀を片手で扱えるようになる」ことです。
片手で一刀を自在に扱えれば『一刀を持った人間が二人』いると同意であると。
あと一人足りませんが…
ジェットストリームアタック。
敢えてのガイア。ヘルメット感が出せなかった…(自分画伯)
と言うのは少々強引ですね…
影分身か!?……遠いか。
二刀流も剣道です。
やる事が一刀と大差無いなら、なぜ二刀流??
と聞かれれば、こう答えます。
カッコ良いから。
興味がある方、邪道と思われる方『メリット・デメリット』は考えず、
同じ剣道として、竹刀を二本、持ってみませんか?
一刀でも二刀でも、参考にさせて頂いている野川先生
剣道で二刀流との戦い方はどうするの?攻め方がわかりません! | 剣道中毒
二刀に対する攻め方です。
先生自身も二刀を取るため、具体的です。
また、こちらの方。
剣道二刀で復活!ブランク30年のリバ剣おやじの挑戦: 剣道二刀流
二天一流の正式門下でもあったとのこと。
ブログに挟まれた試合の動画も、余計な挑発も無く奇麗な二刀流です。
取れよ小刀!取ればわかるさ!